美容師の皆さん、日々のお仕事お疲れ様です。
「プライマリーコース」、「ミドルコース」の試験に合格して、いよいよ「ヘアケアマイスター」の一次試験ですね。
問題の3割〜4割程度は、プライマリー・ミドルの内容が含まれており、満遍なく出題されるので、復習の時間もとる必要があります。
そこで今回は、「ヘアケアマイスター第4章:皮膚化学」の勉強法を紹介します。
ページ数が多く、覚えるのも大変だと思うので、ぜひここで紹介するポイントを参考にしてみてください!
第4章:皮膚化学はどんな内容?
「第4章:皮膚化学」は、頭皮の皮膚構造や、紫外線などによる皮膚への影響を学ぶ内容で、「ヘアケアマイスターコース」のメイン問題です。
ここでは大きく、6つの項目に分けてみました。
・表皮、角質層
・真皮、皮下組織
・皮脂、汗、皮脂膜
・紫外線の影響
・老化や炎症について
この章はページ数が多くはもちろん、生理学的な内容のため、覚えにくいと感じる方が多いかもしれません。
ただし、今までに学んできたことと被っている部分もあるので、焦らず丁寧に確認することを心がけましょう。
また、プライマリーとミドルの復習は、試験に出た問題を中心にチェックすることをおすすめします。
ここまでくれば、ヘアケアマイスターまであと一歩です!試験に合格できるように、しっかり準備して臨みましょう!
皮膚構造の基本
皮膚構造でチェックしておきたいポイントは、皮膚に「ホメオスタシス(恒常性維持機能)」が備わってることです。
ホメオスタシスとは、自律神経・ホルモン・免疫作用が働いて、からだを普段の状態に保とうとすることを言います。イメージしにくい方のために、具体例を載せておくのでぜひご覧ください。
・転んで擦りむいた時に、カサブタができて、傷口が塞がる
・ランニングをすると、酸素を取り入れようと、息が荒くなる
また、ヘアケアマイスターブックに載っている皮膚構造の図表は、そのまま試験問題に出されることもあるそうです。
勉強する時間がない場合は、位置と名前を丸暗記するだけでも良いですが、それぞれの機能や役割を確認してから覚えることをおすすめします。
「エクリン汗腺」や「アポクリン汗腺」などの説明も、ヘアケアマイスターブックには記載されているので、先に読んでおくと覚えやすいでしょう。
表皮・角質層
表皮は上から、「角質層」、「顆粒層」、「有棘層(ゆうきょく)」「基底層」という構造になっています。覚え方の参考例として、私は「角刈りのユキちゃん」と覚えました。笑
・刈り=顆粒層
・ユ= 有棘層
・キ=基底層
また、表皮や角質層の内容で大切なことは、肌の生まれ変わり「ターンオーバー」の仕組みをしっかり理解することです。
ターンオーバーの周期が乱れると、角質層をちゃんと作れないので、肌荒れや乾燥の原因となります。
この周期については、年代によって変わってくるので、ヘアケアマイスターの問題に出ても答えられるようにしておきましょう。
真皮・皮下組織
まず、真皮を勉強するときのポイントは、3つの構成繊維を覚えることです。これらの構成繊維は、肌のハリや弾力に関わっており、皮膚化学を学ぶ上で、ヘアケアマイスターブックに何度も出てきます。
コラーゲン(膠原繊維(こうげんせんい))
エラスチン(弾力繊維)
特に「エラスチン」は、聞きなれない言葉だと思うので、しっかりチェックしておきましょう。
次に、皮下組織を勉強するときのポイントは、皮下組織と筋肉の役割を確認することです。ヘアケアマイスターの試験では、「当てはまるもの・当てはまらないもの」という形式で、出題される可能性があるので注意しましょう。
そしてもう一点、「真皮と皮下組織がどこにある組織か」ということを、忘れないようにしてください。
「細胞間脂質」のある場所と一緒に覚えると、とても混乱しやすいので、ヘアケアマイスターブックにまとめておくことをおすすめします。
皮脂・汗・皮脂膜
皮脂・汗・皮脂膜では、皮膚構造の図表に書かれていた「エクリン汗腺」や「アポクリン汗腺」について説明されています。勉強する際には、図表のページに一度戻って、位置と役割を確認するようにしましょう。
またここでは、乾燥肌と脂性肌の違いや、男女の違いなどがまとめられています。
まず乾燥肌と脂性肌の違いについては、皮脂の分泌量の変化で、肌がどうなるか理解することが必要です。仕組みが理解できるようになれば、自然と対処法もイメージしやすくなるでしょう。
そして男女の違いについては、皮脂分泌量やpHに関する内容をチェックすることが重要です。同時に、皮脂分泌量がもっとも多い部分や、季節による違いも確認しておいてください。
紫外線の影響
紫外線を勉強する際には、「UVA・UVB・UVC」の違いを覚える必要があります。ここでは簡単にまとめてみましたが、波長の長さや、地表に届く割合なども答えられるようにしましょう。
UVB:ダメージがあり、表皮で吸収されるが真皮に届かない
UVC:ダメージは少ないが、真皮にも届く
そして、紫外線による肌の影響を防ぐためには日焼け止めを塗ります。「PA」や「SPF」の内容が混ざりやすいので注意してください。
SPF:UVBの防御指数
混乱しないためには、PAの「P」を、プロテクション(防御)だと理解することです。「UVAを防御するからPA」と覚えておくと、間違えずに済みますよ。
老化や炎症について
年をとると、シミ・シワ・たるみなどの老化現象が現れるようになります。
老化現象は、この皮膚化学の章で勉強するコラーゲン・エラスチンや、ターンオーバーが関係しているので、内容を確認しながらしっかり復習をしましょう。
炎症の内容では、アレルギー反応や手荒れについて勉強します。お客様によっては、シャンプーやヘアカラー剤で炎症を起こす方もいるので、どういう症状が現れるのかを覚えることが必要です。
また、手荒れは美容師の最大の悩みとも言えます。自分が仕事をする上でも大切なことなので、適切なケアができるように、ヘアケアマイスターブックを勉強しておいてください。
第4章:皮膚化学のまとめ
今回は「第4章:皮膚化学」のポイントとなる部分をまとめてみました。この章はページ数が多く、勉強するのが大変だと思いますが、今回紹介したところを中心にチェックすることをおすすめします。
日々のお仕事で忙しいと思うので、少しでも力に慣れれば幸いです。ぜひヘアケアマイスター目指して、勉強を頑張ってくださいね!